昭和アルミニウム缶、ベトナム第三の製造拠点設立および既存缶蓋ライン増強を決定
ハナキャン社のベトナム工場の所在図 |
昭和アルミニウム缶のベトナム現地法人であるハナキャン・ジョイント・ストック・カンパニー(以下、ハナキャン社)は、同国北部にあるバクニン工場に製缶ライン及び製蓋ライン、中部にあるクアンナム工場に製缶ラインを有していますが、新たに同国南部に13億缶/年の生産能力を持つ製缶工場を建設するとともに、バクニン工場内の缶蓋製造ラインを11億枚/年増強します。これによりハナキャン社は、ベトナム全土をカバーする3つの拠点合計で缶体は31億缶/年、缶蓋は33億枚/年の生産能力を有することとなります。なお、投資額は新工場の建設と缶蓋ラインの増設を併せて約70億円を見込み、2020年7月から生産を開始する予定です。
当社は、本年より開始した昭和電工グループの中期経営計画「The TOP 2021」において、アルミニウム缶事業を「変わる」に位置付けており、海外拠点の拡充・強化と国内収益性の向上を事業戦略としています。ベトナムでのアルミニウム缶事業は、同国北中部を中心に販売を順調に拡大しており、今後も市場拡大が予想されるベトナム市場において、市場の伸びに対応した事業規模拡大を継続し、個性派事業となることを目指します。
また、国内市場においては、生産能力の適正化や固定費削減、販売価格の地金連動のフォーミュラ化を進め、収益性の向上を図ります。
(注)バリア・ブンタウ省
人口約100万人。ベトナム南東部、ホーチミン市の東南約100Kmに位置しており、原油や天然ガスなどが豊富で、鉄鋼、石油製品、ガス生産などの重化学工業が発展している。日系企業も多数進出しているほか、ベトナム最大の港であるカイメップ・チーバイ港もあり、今後の発展が期待されている。
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