エーザイ、「レンビマ(R)」(レンバチニブ)と「キイトルーダ(R)」(ペムブロリズマブ)の併用療法について進行性子宮内膜がんに係る承認を米国FDAより取得
TOKYO, Jul 26, 2021 - (JCN Newswire) - エーザイ株式会社(本社 東京都、代表執行役 CEO:内藤晴夫、以下エーザイ)と Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(北米以外では MSD)は、このたび、エーザイ創製の経口チロシンキナーゼ阻害剤「レンビマ(R)」(一般名:レンバチニブメシル酸塩)と Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の抗PD-1 抗体「キイトルーダ(R)」(一般名:ペムブロリズマブ)の併用療法による、治療ラインに関わらず全身療法後に増悪した、根治的手術または放射線療法に不適応な高頻度マイクロサテライト不安定性(microsatellite instability-high: MSI-H)を有さない、またはミスマッチ修復機構欠損(mismatch repair deficient: dMMR)を有さない進行性子宮内膜がんの適応について、米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得したことをお知らせします。
本患者様集団に対する今回の承認は、臨床第III相 309 試験/KEYNOTE-775 試験の結果に基づいています。本試験において、対照薬の化学療法(治験医師選択によるドキソルビシンまたはパクリタキセル)と比較して、本併用療法は、全生存期間(Overall Survival: OS)を統計学的に有意に延長し、死亡リスクを32%減少させました(ハザード比(Hazard Ratio: HR)=0.68 [95% 信頼区間(Confidence Interval: CI),0.56-0.84]; p=0.0001)。また、無増悪生存期間(Progression-Free Survival: PFS)を統計学的に有意に延長し、増悪または死亡のリスクを 40%減少させました(HR=0.60 [95% CI, 0.50-0.72]; p<0.0001)。さらに、本併用療法の奏効率(Objective Response Rate: ORR)は 30%(95%CI: 26-36)であり、治験医師選択によるドキソルビシンまたはパクリタキセルの 15%(95%CI: 12-19)と比較して、統計学的に有意な改善を示しました。本併用療法と治験医師選択によるドキソルビシンまたはパクリタキセルの完全奏効率はそれぞれ 5%と 3%であり、部分奏効率はそれぞれ 25%と 13%でした。
「レンビマ」投与により発現する可能性のある有害事象(Adverse reactions)には、高血圧、心機能障害、動脈血栓塞栓症、肝毒性、腎不全または腎機能障害、蛋白尿、下痢、瘻孔形成ならびに消化管穿孔、QT 間隔延長、低カルシウム血症、可逆性後白質脳症症候群、出血性イベント、甲状腺刺激ホルモン抑制障害/甲状腺機能障害、創傷治癒障害、および顎骨壊死が含まれ、重篤または致死的なものが発現する可能性があります。有害事象の種類および/またはその重症度により、「レンビマ」は休止、減量および/または、中止される可能性があります。作用メカニズムおよび動物での再現試験に基づき、「レンビマ」は、妊婦に投与されると致死的な出血を引き起こす可能性があります。妊娠の可能性のある女性は避妊が推奨されます。「レンビマ」の米国におけるさらに詳しい情報は、参考資料の「安全性情報について」をご覧ください。
「キイトルーダ」投与により、免疫介在性有害事象(immune-mediated adverse reactions)は、あらゆる臓器または組織において発現する可能性があり、同時に複数の体組織に影響を及ぼす可能性や、重症または致死的なものが発現する可能性もあります。「キイトルーダ」投与中または投与後に発現する可能性のある免疫介在性有害事象には、肺臓炎、結腸炎、肝炎、内分泌障害、腎炎、皮膚反応、実質臓器移植拒絶反応、および同種造血幹細胞移植合併症が含まれます。上記に記載されている免疫介在性有害事象には、起こりうる重症および致死的な免疫介在性有害事象のすべてが含まれていない可能性があります。「キイトルーダ」の安全な使用を担保する上で、免疫介在性有害事象の早期の同定およびマネジメントは必要不可欠です。有害事象の重症度に基づき、必要に応じて、「キイトルーダ」を休薬または投与中止し、コルチコステロイドの投与が必要となります。「キイトルーダ」は重症または生命を脅かす輸注反応を引き起こす可能性があります。作用メカニズムに基づき、「キイトルーダ」は、妊婦に投与されると胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。「キイトルーダ」の米国におけるさらに詳しい情報は、参考資料の「安全性情報について」をご覧ください。
本試験の治験責任医師であり、Memorial Sloan Kettering Cancer Center のメディカルオンコロジストである Vicky Makker 博士は、「根治的治療に不適応な進行性子宮内膜がんの 5 年生存率はわずか 17%であり、特に、全身化学療法後に増悪した患者様の治療選択肢は限られています。本承認は、患者様のこの治療困難な悪性腫瘍との闘いを支援する重要なステップであり、医師は、生存期間を延長する新たな治療選択肢を患者様に提示することが可能となります」と述べています。
Merck & Co, Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A. 研究開発本部 オンコロジークリニカルリサーチのバイスプレジデントである Gregory Lubiniecki 博士は、「本試験で使用された化学療法と比較して、本併用治療レジメンは、前治療歴のある進行性子宮内膜がん患者さんにおいて延命効果を示しました。今回の承認は、本併用療法がすでに取得している進行性子宮内膜がんに対する迅速承認の検証試験としての臨床第III相試験の結果に基づくものであり、治療困難ながんに対する本併用療法の可能性を追求してきたエーザイとの共同研究の成果をさらに裏付けるものです」と述べています。
エーザイ株式会社の執行役 オンコロジービジネスグループ チーフメディスンクリエーションオフィサー兼チーフディスカバリーオフィサーである大和隆志博士は、「FDA による進行性子宮内膜がんにおける「レンビマ」と「キイトルーダ」の併用療法の承認は、治療オプションが限られていた患者様コミュニティを救う重要なステップとなります。本承認は、我々が、がん患者様のアンメット・ニーズへの対応を追求し続けてきた成果です。臨床第III相 309 試験/KEYNOTE-775 試験に参加いただいた患者様とそのご家族の皆様、および医療関係者の皆様に深く感謝します。本試験にご協力いただいた皆様のコミットメントのおかげで、我々は意義のあるマイルストンを達成できました」と述べています。
本併用療法は、FDA の迅速承認制度、リアルタイムオンコロジーレビュー(Real-Time Oncology Review:RTOR)パイロットプログラム*1、およびプロジェクト Orbis*2 の先駆け制度の下、111 試験/KEYNOTE-146 試験の結果に基づき、全身療法後に増悪した、根治的手術または放射線療法に不適応な MSI-H を有さない、または dMMR を有さない進行性子宮内膜がんの適応で、既に承認を受けていました。迅速承認制度に従って、この迅速承認の継続には、臨床的有用性の検証と説明が要件となっていましたが、臨床第III相 309 試験/KEYNOTE-775 試験の結果により、本要件は満たされ、今回の承認にいたりました。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.eisai.co.jp/news/2021/news202161.html
概要:エーザイ株式会社
詳細は www.eisai.co.jp をご覧ください。
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source https://www.jcnnewswire.com/pressrelease/68253/3/
本患者様集団に対する今回の承認は、臨床第III相 309 試験/KEYNOTE-775 試験の結果に基づいています。本試験において、対照薬の化学療法(治験医師選択によるドキソルビシンまたはパクリタキセル)と比較して、本併用療法は、全生存期間(Overall Survival: OS)を統計学的に有意に延長し、死亡リスクを32%減少させました(ハザード比(Hazard Ratio: HR)=0.68 [95% 信頼区間(Confidence Interval: CI),0.56-0.84]; p=0.0001)。また、無増悪生存期間(Progression-Free Survival: PFS)を統計学的に有意に延長し、増悪または死亡のリスクを 40%減少させました(HR=0.60 [95% CI, 0.50-0.72]; p<0.0001)。さらに、本併用療法の奏効率(Objective Response Rate: ORR)は 30%(95%CI: 26-36)であり、治験医師選択によるドキソルビシンまたはパクリタキセルの 15%(95%CI: 12-19)と比較して、統計学的に有意な改善を示しました。本併用療法と治験医師選択によるドキソルビシンまたはパクリタキセルの完全奏効率はそれぞれ 5%と 3%であり、部分奏効率はそれぞれ 25%と 13%でした。
「レンビマ」投与により発現する可能性のある有害事象(Adverse reactions)には、高血圧、心機能障害、動脈血栓塞栓症、肝毒性、腎不全または腎機能障害、蛋白尿、下痢、瘻孔形成ならびに消化管穿孔、QT 間隔延長、低カルシウム血症、可逆性後白質脳症症候群、出血性イベント、甲状腺刺激ホルモン抑制障害/甲状腺機能障害、創傷治癒障害、および顎骨壊死が含まれ、重篤または致死的なものが発現する可能性があります。有害事象の種類および/またはその重症度により、「レンビマ」は休止、減量および/または、中止される可能性があります。作用メカニズムおよび動物での再現試験に基づき、「レンビマ」は、妊婦に投与されると致死的な出血を引き起こす可能性があります。妊娠の可能性のある女性は避妊が推奨されます。「レンビマ」の米国におけるさらに詳しい情報は、参考資料の「安全性情報について」をご覧ください。
「キイトルーダ」投与により、免疫介在性有害事象(immune-mediated adverse reactions)は、あらゆる臓器または組織において発現する可能性があり、同時に複数の体組織に影響を及ぼす可能性や、重症または致死的なものが発現する可能性もあります。「キイトルーダ」投与中または投与後に発現する可能性のある免疫介在性有害事象には、肺臓炎、結腸炎、肝炎、内分泌障害、腎炎、皮膚反応、実質臓器移植拒絶反応、および同種造血幹細胞移植合併症が含まれます。上記に記載されている免疫介在性有害事象には、起こりうる重症および致死的な免疫介在性有害事象のすべてが含まれていない可能性があります。「キイトルーダ」の安全な使用を担保する上で、免疫介在性有害事象の早期の同定およびマネジメントは必要不可欠です。有害事象の重症度に基づき、必要に応じて、「キイトルーダ」を休薬または投与中止し、コルチコステロイドの投与が必要となります。「キイトルーダ」は重症または生命を脅かす輸注反応を引き起こす可能性があります。作用メカニズムに基づき、「キイトルーダ」は、妊婦に投与されると胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。「キイトルーダ」の米国におけるさらに詳しい情報は、参考資料の「安全性情報について」をご覧ください。
本試験の治験責任医師であり、Memorial Sloan Kettering Cancer Center のメディカルオンコロジストである Vicky Makker 博士は、「根治的治療に不適応な進行性子宮内膜がんの 5 年生存率はわずか 17%であり、特に、全身化学療法後に増悪した患者様の治療選択肢は限られています。本承認は、患者様のこの治療困難な悪性腫瘍との闘いを支援する重要なステップであり、医師は、生存期間を延長する新たな治療選択肢を患者様に提示することが可能となります」と述べています。
Merck & Co, Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A. 研究開発本部 オンコロジークリニカルリサーチのバイスプレジデントである Gregory Lubiniecki 博士は、「本試験で使用された化学療法と比較して、本併用治療レジメンは、前治療歴のある進行性子宮内膜がん患者さんにおいて延命効果を示しました。今回の承認は、本併用療法がすでに取得している進行性子宮内膜がんに対する迅速承認の検証試験としての臨床第III相試験の結果に基づくものであり、治療困難ながんに対する本併用療法の可能性を追求してきたエーザイとの共同研究の成果をさらに裏付けるものです」と述べています。
エーザイ株式会社の執行役 オンコロジービジネスグループ チーフメディスンクリエーションオフィサー兼チーフディスカバリーオフィサーである大和隆志博士は、「FDA による進行性子宮内膜がんにおける「レンビマ」と「キイトルーダ」の併用療法の承認は、治療オプションが限られていた患者様コミュニティを救う重要なステップとなります。本承認は、我々が、がん患者様のアンメット・ニーズへの対応を追求し続けてきた成果です。臨床第III相 309 試験/KEYNOTE-775 試験に参加いただいた患者様とそのご家族の皆様、および医療関係者の皆様に深く感謝します。本試験にご協力いただいた皆様のコミットメントのおかげで、我々は意義のあるマイルストンを達成できました」と述べています。
本併用療法は、FDA の迅速承認制度、リアルタイムオンコロジーレビュー(Real-Time Oncology Review:RTOR)パイロットプログラム*1、およびプロジェクト Orbis*2 の先駆け制度の下、111 試験/KEYNOTE-146 試験の結果に基づき、全身療法後に増悪した、根治的手術または放射線療法に不適応な MSI-H を有さない、または dMMR を有さない進行性子宮内膜がんの適応で、既に承認を受けていました。迅速承認制度に従って、この迅速承認の継続には、臨床的有用性の検証と説明が要件となっていましたが、臨床第III相 309 試験/KEYNOTE-775 試験の結果により、本要件は満たされ、今回の承認にいたりました。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.eisai.co.jp/news/2021/news202161.html
概要:エーザイ株式会社
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