NECとNECフィールディング、保守部品の配送効率向上に向けて量子コンピューティング技術を活用した実証実験を開始

TOKYO, Feb 16, 2022 - (JCN Newswire) - NECは、主にICT機器の保守サービスを提供しているNECフィールディング株式会社(注1、以下 NECフィールディング)の保守部品の配送効率向上に向けて、量子コンピューティング技術を活用した実証実験を開始しました。

具体的には、機器故障の発生によりカスタマエンジニア(以下 CE)が現場で保守作業を行う際、CEの出動計画に沿った保守部品の配送計画の立案に量子コンピューティング技術を活用します。首都圏での部品配送について過去のデータをもとに試算した結果、配送車の削減や距離の短縮化などにより配送コストを3割程度削減できることを確認しており、今後の現場適用に向けて検証を進めていきます。

NECフィールディングは、NEC製・他社製のICT機器および非ICT機器に故障が発生した際、CEが拠点からお客様現場に出向いて保守作業を行うサービスを提供しています。首都圏で一日に発生する保守作業は数百件に上り、CEのスキルや到着時間をもとに作成した出動計画に沿って、交通事情を加味しながらパーツセンターから部品を配送しています。しかし、緊急対応や定期保守、時間指定への対応など様々なオーダーが存在する他、配送エリア、部品の種類・サイズ、トラック・バイクなどの配送手段の組み合わせは膨大になり、効率的な配送計画を立案できる人材が限られるといった課題を抱えています。

このたびのNECとNECフィールディングによる量子コンピューティング技術を活用した実証実験では、大規模な組み合わせ問題の超高速処理を実現するNEC Vector Annealingサービス(注2)を活用して、配送効率の向上によるコストの削減とCO2削減、配送計画の立案の属人化解消などを目指します。本年2月より現場での一部保守サービスに適用して実証実験を始め、来年度の本格導入に向けて配送計画の精度向上と運用面の検証を進めていきます。

複雑化する社会課題に対し、これまで解けなかった問題を高速で解くことができると期待される量子コンピューティングへの注目が高まる中、NECは、生産計画の最適化や金融領域における機械学習の精度向上など、様々なユースケースの開発に取り組んでいます。NECは今回の取り組みをはじめ、企業や大学による量子コンピューティングの利活用を推進し、社会課題の解決に貢献していきます。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202202/20220216_01.html

概要:日本電気株式会社(NEC)

詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。


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